急激な円安だ。

 一時1ドルが144円台半ばまで下がってしまった。
 それにしてもすごい勢いだ。

 輸出産業には追い風だという人もいる。
 確かにその通りなのだが、一時期に比べ日本国内で製造し海外へ輸出しているものは少なくなっている。

 海外への工場移転が進んでいるからだ。
 そして国内の製造業で働く労働者が日本人ではなく海外からの技能実習生や出稼ぎ労働者になり、日本人の若者は製造業に従事しなくなっているという。

 その海外からの働き手も円安が続くと日本で働く旨味がなくなって日本に来なくなることだろう。
 世界的な物価高騰に加えてこの円安で日本はWパンチである。

 この急激な円安でも日銀の黒田総裁は国債の買い入れを行い金利を低く誘導し円安要因を作り出し、鈴木財務大臣も注視(見てるだけ〰)しているだけである。

 私はこういう事態も想定済みで何十年とかけて総資産の半分以上を円以外に移してあるから少しは影響を緩和できる。
 というより円で評価すれば資産額が大きくなっている。

 しかし日本で生活している以上は円安で円建ての物価があまり上がってくれると困るわけである。
 ただ一つ明るい材料があるとすれば、専門家と称する人たちがこぞって一層の円安を予想していることだろう。

 古今東西、専門家の予想は外れると相場が決まっているからである。
 ほぼ全員が一段の円安を予想しているのだからなお心強い。